半調節性咬合器を用いなければ咬みわせが崩壊していく理由 |
半調節性咬合器を用いて作製した物だ。
【最も先進的な独KaVo社製PROTAR evo7】
日本に於いては歯の治療に際しこの半調節性咬合器を用いられることはラバーダム防湿法同様にほとんど皆無であろう。実際に自分の十余年の歯科医師として勤務していた医院や大学病院でさえ見ることはほとんどなかった。(半調節性咬合器は学問的には用いるのは当然とされているが、現実の日本の歯科医療現場では用いることは許されない。 しかし、学問的治療を行わないのは全て歯科医師の責任ではない奥深い問題がある。)半調節性咬合器を用いることは極々一部の歯科医師と歯科技工士のみであろう。もしくは気の向いた時だけ極々稀に趣味的に使用する歯科医師はいるかもしれない。こんな状態であるので日本人が特異的に咬み合わせが崩壊し、顎関節症が多いとも言われている。ある著名な補綴専門医師の表現では歯科医師が原因である医原性顎関節症という分類になる。故にアゴの位置がずれている人が多数なので補綴治療を得意とする歯科医師はスプリント療法から治療が始まるのである。
学生時代から機能美を追求する為のこの半調節咬合器には興味がありいじくり回していた。
東京医科歯科大学口腔外科で研修を受けていた時も顎関節症の方には半調節性咬合器で作製したスプリントを毎日のように作製していた。
歯科医師になって10年位はハノー H2型を愛用していたが、4〜5年前に独KaVo社製PROTAR evo7に変えた。コンピュータにより検査機器と咬合器の精度が格段に向上した為だ。補綴を得意とする歯科医師達はこの先進的な独KaVo社製PROTAR evo7に乗り換えつつある。
コンピューターがない時代の半調節性咬合器からコンピューターの精度が反映される半調節性咬合器へと変わるのであろう。現代のコンピュータ技術を屈指したものをも用いるべきなのでろうと考え、プロターエボ7に自分は5年前に変えた。カラーテレビも携帯電話もパソコンもない時代の半調節性咬合器とは少し名残惜しいがさよならである。
【フェイスボートランスファー】
Face-Bow Transfer Record
歯内療法専門医でさえラバーダム防湿法を必ず行う歯科医師は極少数派である。補綴専門医でさえこの半調節性咬合器を日常的に用いて診療を行う歯科医師は稀であろう。諸外国ではどちらも用いないことが稀である。ここも日本の歯科医療の大きな問題が隠されている。真面目に丁寧な診療をする歯科医師が報われることを切に望むばかりだ。でもそんな歯科医師は極稀にとは思いますが必ず存在します。大きな都市で一人はいるかもしれません。都内には点在していますが…。残念ですが当然というか質の医療格差はあるのです。
自分の考えに共感して下さる方がいる限り自分だけでも頑張れば良いと思うのです。


