標準的治療 ファイバーコアと仮歯(Tek,テンポラリークラウン) |
歯抜けな状態やとりあえずの仮止め(デュラシールやストッピング、キャビトンなど)はありません。治療中は常に仮歯や入れ歯はあり、審美面や噛み合わせの面で欠落しているという状態かありません。
今日の診療
向かって右の歯はセラミッククラウンです。
今回は真ん中にファイバーコアをセットし仮歯を装着しました。
その後は右の歯と同じジルコニアクラウンを作製して行く予定です。

他歯科医院で抜歯をしインプラントを勧められたケースです。
上の前歯にインプラント治療をインプラント治療をしたがる歯科医師は最近増えているが。同じ状況でインプラント治療を受ける歯科医師はどのくらいいるのだろう。
歯を抜きインプラント治療を宣告された歯を 現代の有効とされる標準的な治療で歯を抜かずに保存すること、抜かずに治療ができました。どのように治療したかは…また後日。
土台の型をインプリントとメタルワイヤーで採得し臨床経験10年以上の歯科技工士がファイバーコアを作製しました。

本来はラバーダム防湿法を併用し土台(ファイバーコア)をセットすべきであるが、治療に要する時間を口を開けることができないとのことで、ZOOを併用しファイバーコアをセットしました。
ファイバーコアや白金加金の土台にはいろいろ意見があるようで、よく問い合わせがあります。(日本人にはほとんど入っているだろう銀やパラの土台は黒ずみや腐食の問題があり当オフィスでは行いません。ほぼ全ての歯医者もそれは入れません。その後どうなるか知っているからです。当オフィスは歯科医師自身は入れない物は絶対入れない、自分は受けない歯科医療はやらないという当たり前なコンセプトの歯科医院です。)
金属の土台は歯が破折するという意見があるようですが、それは金属だからという意見には疑問です。それはファイバーコアを推進するメーカーや研究者の戦略でしょう。根管治療とコア形成を基本に忠実に行えば破折というリスクは回避できると考えます。コアの破折については歯科医師の腕が主たる原因で材料の問題は微々たるものと自分は考えます。自分の持つ数万枚の歯の写真が腕が重要と物語っているのです。コアについてはそれぞれの利点・欠点があるのです。

土台をセットし同日に最終的な型を取り歯を作るということはナンセンスです。
その日は必ず仮歯をその患者様に対し責任がある歯科医師自身が作製しなければなりません。他の歯科医師や歯科助手・歯科衛生士が仮歯を作るのは論外で愚かです。
形成状態、咬合状態、歯肉の状態を歯科医師自ら確認する必要があるからです。
歯科医師は如何に歯を守るかを考え努力を惜しんではならない。
人任せにし患者様を回し転がす流すの医療には物申したいと思います。
職人的オタク歯医者なオフィスです。